【解説】Shopifyのパートナー階級は実績で5段階に
制作会社選びは事例と運用体制で

Shopifyは、制作会社やコンサルティング会社など「サービスパートナー」向けのパートナープログラムを見直し、パートナーブログで方針を公表しました。公式の「Tiering Guide」(2026年第4四半期版)では、パートナーの階級(ティア)を、資格の数ではなく、Shopifyにもたらした売上と新規ストアの獲得数で決める仕組みが示されています。Shopifyで制作会社を探している事業者にとっては、パートナーの階級が何を表しているのかを知っておくと、比べるときの参考になります。
何が変わる?
- 階級は5段階:Registered(登録)、Select、Plus、Premier、Platinum。全員がRegisteredから始まり、それより上は実績で上がります。
- 判定は売上と獲得数:新規紹介・共同販売の売上、または既存ストアの売上のどちらか高いほうと、新しく獲得したストアの数の両方で決まります。
- 基準の例:Selectは、新規紹介の売上10万ドル以上(既存ストアの売上なら50万ドル以上)と、Plus・Enterpriseのストア1件以上またはスタンダードプラン(Basic・Grow・Advanced)10件以上。最上位のPlatinumは、新規紹介の売上500万ドル以上(既存ストアなら2,500万ドル以上)と、Plus・Enterpriseのストア6件以上です。
- 2026年は資格を問わない:スキル認定(資格)の条件は2026年は免除され、取引の実績だけで判定されます。
- 四半期ごとに更新:階級は1月1日・4月1日・7月1日・10月1日に見直されます。次の更新は2027年1月1日です。
なお、パートナーへの報酬の仕組みも2026年8月10日以降の新規契約から変わり、サブスクリプション料金の20%に加えて、オンライン流通額の0.1%が4年間支払われる形になっています。
EC事業者への影響
- 階級は「Shopifyとの取引の規模」を表す:上位の階級は、Shopifyに大きな売上をもたらし、多くのストアを立ち上げてきた会社です。デザインや構築の質、日本語での対応、自社の規模に合うかどうかを直接示すものではありません。
- 海外の大型案件ほど上がりやすい:基準は売上の金額(ドル)と、Plus・Enterpriseのストア数が中心です。国内の中小規模のストアを多く手がける会社は、実績があっても上位の階級になりにくい仕組みです。
- Plus・Enterpriseの大規模案件では一つの目安:PremierやPlatinumは、Plus・Enterpriseのストアを一定数以上立ち上げていることが条件です。大規模な構築を任せる相手を探すときの手がかりの一つにはなります。
- パートナー側の報酬も変わった:新規契約では、流通額に応じた報酬が加わりました。パートナーにとっては、構築後もストアの売上が伸びることが収益につながる形になっています。
今やるべきこと
- 制作会社を比べるときは、自社に近い業種・規模の事例を見せてもらい、成果や公開後の改善まで聞く
- 公開後の運用・保守の体制(誰が、どのくらいの頻度で、何をするか)と費用を、構築費と一緒に比べる
- Plusへの移行や大規模なリニューアルを検討している場合は、Plus・Enterpriseの構築経験を具体的に聞く
- 見積もりの前に、移すデータや必要な機能を整理しておく(制作会社の選び方はEC制作会社の選び方、費用はShopify構築の費用相場も参考に)
出典
- Shopify Partners Blog「How we're evolving the Shopify Partner Program for agencies (2026)」
- Shopify「Shopify Partner Program Q4 2026 Tiering Guide」(2026年11月5日に確認)
- Shopify Help Center「About the Shopify Partner Program」(2026年11月5日に確認)
- Shopify Partners Blog「A New Partner Earning Model Built for Shared Growth」(2026年7月7日)