【解説】Shopifyが販売チャネル別の商品データ設定に対応
Google向け情報を点検

Shopifyは2026年10月28日、販売チャネル(Google & YouTubeなど)ごとに、送る商品データの中身を管理画面で設定できる「チャネルマッピング」を公式の変更履歴(Changelog)で発表しました。翌29日には、登録済みのバーコードをGS1の登録情報と照らし合わせ、GTINかどうかを提案する機能も加わっています。どちらも、Googleのショッピング枠やAIでの商品探しに「正しい商品情報」を渡すための土台になる更新です。
何が変わる?
チャネルマッピングは、ストアの商品ページの内容はそのままに、チャネルに渡す項目(タイトル、ブランド、カテゴリ、色など)の「元データ」を選べる機能です。
- 項目ごとに元データを選べる:各チャネルには初期設定の元データがあり、それを別の商品項目・バリエーション項目・メタフィールドに切り替えられます。変更はそのチャネルの全商品に反映されます
- 組み合わせができる:たとえばタイトルの前にブランド名を付けるなど、テキスト項目は複数の元データと固定の文字を組み合わせられます(Liquidでの記述にも対応)
- 商品ごとの上書き:組み合わせやLiquidで設定した項目は、特定の商品・特定のチャネルだけ値を上書きでき、一括編集にも対応します
- 入力率が見える:項目ごとに「必須・推奨・任意」の区分と、値が入っている商品の割合が表示され、「修正」ボタンから未入力の商品だけを一括編集で開けます
- 入口は3つ:設定 > 販売チャネル、マーケットの画面、商品ページの公開設定から開けます。AIに商品情報を渡すShopify Catalogも同じ画面で設定できます
GTINの提案機能では、GTINらしいバーコードを入力するとGS1に照会し、登録があれば種類を自動で「GTIN」にします。保存済みで種類が「カスタム」のままのバーコードにも提案が出て、商品・在庫の一括編集で、まとめて承認または却下できます。提案を無視しても保存や商品には影響せず、承認しない限りバーコードが勝手に書き換わることはありません。
EC事業者への影響
- Google & YouTubeに出稿・掲載しているショップ:これまでアプリやフィードの加工で行っていた「Google向けだけタイトルにブランド名を付ける」「カテゴリや色を別の項目から渡す」といった調整を、標準機能で行える可能性があります。ストアの見た目を変えずにチャネル側だけ整えられるのが利点です
- メーカー品・JANコード付きの商品を扱うショップ:日本のJANコードもGTINの一種です。GTINは販売チャネルが商品を正しく照合するために使うため、種類が「カスタム」のまま登録されている場合は、提案を見直す価値があります
- 自社オリジナル品が中心のD2C:社内管理用のコードは引き続き「カスタム」のままで問題ありません。無理にGTINに合わせる必要はなく、提案は却下すれば済みます
- 注意点:マッピングはチャネル内の全商品に一律でかかり、カテゴリ別には分けられません。メタフィールドを元データにした項目で値を入れると、同じメタフィールドを使う他のチャネルやテーマにも反映されます。価格などの金額項目は元データに選べません。プレビューは「送られる値」を示すだけで、チャネル側の審査通過を保証するものではありません
AIでの商品探しが広がるなか、Shopifyは店舗情報をAIに渡す仕組みの強化を続けています(AI経由の販売強化の解説、Shopify Editions 秋'26まとめ)。今回の2つは、その前提となる商品データの質を、店舗側で点検しやすくする更新といえます。
今やるべきこと
- 設定 > 販売チャネルからGoogle & YouTubeを開き、チャネルマッピングの入力率で「必須」「推奨」の項目に抜けがないか確認する
- アプリやフィード加工でタイトル・ブランドなどを調整している場合は、標準のマッピングで置き換えられるかを比べ、二重に加工しないよう整理する
- 商品の一括編集でGTINの提案を確認し、JANコード付きの商品は種類を「GTIN」に揃える。社内コードは却下する
- メタフィールドを元データにする場合は、テーマや他チャネルでも使っていないかを事前に確認する
- 変更後はフィードの更新に時間がかかるため、数日おいてMerchant Center側でエラーや承認状況を確認する
設定や移行でお困りの場合は、LOTを運営する株式会社Ruskaにご相談ください。