futureshopからShopifyへの移行方法|移せるデータ・進め方・注意点

futureshopは、定期購入や会員ステージ、独自のページ編集機能「コマースクリエイター」などを備えた国産のカートです。一方で、デザインの自由度、アプリによる機能の追加、海外販売などを理由に、Shopifyへの乗り換えを考えるお店も増えています。2026年10月に不正アクセスが公表されたことで、カートの安全性や運用体制を見直しているお店もあると思います。
この記事では、futureshopからShopifyへ移るときに、何が移せて何が移せないか、進め方、費用の考え方、注意点をまとめます。
結論:「移す前に決めること」が多いのは定期購入と会員
商品データやページは、手間はかかっても移せます。難しいのは、定期購入の契約、会員のパスワードとポイント、カード情報のように、お客様との約束に関わるデータです。ここをどう扱うかを最初に決めると、期間も費用も見通せるようになります。
2026年10月の不正アクセスを受けて検討している方へ
2026年10月にfutureshopで公表された不正アクセスと会員情報の漏えいについては、ニュース解説「futureshopで会員情報約315万件が流出 利用店舗は顧客対応の備えを」で、公式発表の内容と店舗が今やるべきことをまとめています。
乗り換えは、事故の直後に急いで決める必要はありません。今のカートを続ける場合と移る場合の費用・手間・リスクを並べて比べることが大切です。判断の考え方はECサイトのカート移行・乗り換えの進め方にまとめています。この記事では、移ると決めた場合の具体的な進め方を解説します。
futureshopとShopifyの違い
観点 | futureshop | Shopify |
|---|---|---|
月額(プラットフォーム) | 27,000円〜(商品数で変わる。税抜) | 3,650円〜(年払いのBasic) |
定期購入・頒布会 | カートの機能で対応 | アプリで対応(定期購買などの日本向けアプリ) |
会員ランク・ポイント | カートの機能で対応(会員ステージ、ポイント) | アプリで対応 |
ページ編集 | コマースクリエイター(独自のCMS) | テーマエディタ(Liquidで自由に作り込める) |
機能の追加 | オプションと提携サービス | アプリストアの多数のアプリ |
海外販売 | 国内向けが中心 | 多通貨・多言語に標準で対応 |
月額はfutureshop公式の料金ページ、Shopifyは2026年10月時点の公式料金です。どちらも決済手数料などは別にかかり、条件によって変わります。Shopifyの費用の全体像はShopify構築の費用相場で詳しく解説しています。
移せるもの・慎重に移すもの
データ | 移せるか | ポイント |
|---|---|---|
商品(名前・価格・バリエーション・画像) | 移せる | CSVを整えて取り込む。バリエーションの持ち方が違うので変換が必要 |
会員(氏名・住所・メール) | 移せる | メール配信の同意の扱いを確認する |
会員のパスワード | 移せない | 公開後にパスワードの再設定をお願いする案内が必要 |
ポイント残高・会員ステージ | 条件付き | Shopify側で使うポイントアプリに取り込めるかで決まる |
注文履歴 | 条件付き | 取り込み用のアプリやツールを使う。マイページで見せたいかで判断 |
定期購入の契約 | 条件付き | 次回のお届け日・周期・価格を、定期購入アプリへ移す方法を決める |
カード情報 | 条件付き | 決済代行会社の間でカード情報を移せるかで決まる。移せない場合は再登録をお願いする |
ページ・ブログ | 作り直し | コマースクリエイターのページはそのまま移せないため、Shopifyで作り直す |
移行の進め方
- 今の運用を棚卸しする:使っている機能、オプション、提携サービス、定期購入の件数、会員数、ポイントのルールを書き出す。
- Shopify側の構成を決める:定期購入、ポイント、会員ランク、ギフト、配送日時指定などを、どのアプリで実現するかを決める。
- デザインと構築:テーマを選び、商品ページや特集ページを作る。
- データを移す:商品→会員→注文履歴→定期購入の順に、テスト環境で取り込みと確認を繰り返す。
- URLの転送を設定する:futureshopの商品・カテゴリのURLから、Shopifyの新しいURLへの転送(301リダイレクト)を設定する。Shopifyの「URLリダイレクト」はCSVで一括登録できる。
- お客様への案内と公開:パスワード再設定、カード再登録、定期購入の継続について、メールとサイト上で案内してから切り替える。
注意したい3つのポイント
1. 定期購入は「次回のお届け」を止めない段取りにする
定期購入のお客様にとって大事なのは、次の商品がいつもどおり届くことです。旧カートで最後に出荷する回と、Shopifyで最初に出荷する回の境目を決め、二重請求や請求漏れが起きないようにします。詳しくはShopifyで定期購入を始める方法でも解説しています。
2. 移行後の旧カートのデータを残しっぱなしにしない
乗り換えたあと、旧カートの管理画面に会員や注文のデータが残ったままになることがあります。安全のために、移行が終わったら旧カート側のデータの扱い(削除・解約の時期)まで計画に入れておきましょう。
3. Shopifyでも、お店側のセキュリティ設定は必要
Shopifyはプラットフォーム側で対策が取られていますが、管理画面の二段階認証、スタッフ権限、アプリの権限の確認など、お店側でやるべき設定もあります。Shopifyのセキュリティは安全?店舗側で必ずやる設定にまとめています。
期間と費用の目安
期間は、商品数や定期購入の有無にもよりますが、3〜6か月が目安です。費用は、Shopifyで作る部分(デザイン・構築)と、移行の部分(データの変換・取り込み・検証・URLの転送)に分けて見積もると比べやすくなります。カートの乗り換え全般の考え方はECサイトのカート移行・乗り換えの進め方、リニューアル全体の進め方はECサイトのリニューアルの進め方をご覧ください。
よくある質問
futureshopのデザインをそのままShopifyに移せますか?
そのままは移せません。仕組みが違うため、Shopifyのテーマで作り直します。今のデザインを再現することも、乗り換えにあわせて見直すこともできます。
定期購入のお客様に、もう一度申し込んでもらう必要がありますか?
契約内容を定期購入アプリに取り込めれば、申し込み直しは不要です。ただし、カード情報を移せない場合は、カードの再登録をお願いすることになります。
移行中もお店は営業できますか?
できます。Shopify側を裏で準備し、切り替えの日だけ短時間の停止で済むように進めるのが一般的です。
まとめ
futureshopからShopifyへの移行では、商品やページよりも、定期購入、会員のパスワードとポイント、カード情報の扱いが成否を分けます。最初に「何を・どこまで移すか」を決め、お客様への案内と旧カートのデータの扱いまで計画に入れておくことが大切です。
株式会社Ruskaは、Shopifyへの乗り換えを、移すデータの整理から公開後の運用まで一貫してお手伝いしています。乗り換えるべきかどうかの判断からご相談いただけます。Shopify構築・移行について見る →
出典
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