【解説】Shopifyが外部サイトへの移動に確認表示
自社の別ドメインへのリンクは要点検

Shopifyは2026年10月20日、公式の変更履歴(Changelog)で、オンラインストアから外部のサイトへ移動するときに、お客様へ確認のメッセージを出す仕組みを導入したと発表しました。偽の決済画面やフィッシングサイトへの誘導からお客様を守るための対策です。その後10月23日に内容が更新され、確認を出す対象が「怪しいサイト」に絞り込まれました。
何が変わる?
ストアのリンクやスクリプトでストアの外へ移動しようとすると、移動先のアドレスを示したうえで「このストアを離れますか」という確認が表示され、お客様は「戻る」か「サイトへ進む」かを選びます。10月23日の更新後の動きは次のとおりです。
- Shopifyが悪質と判断したサイト:移動そのものをブロック
- 疑わしいサイト:確認メッセージを表示
- それ以外のサイト:これまでどおり、メッセージなしでそのまま移動
次の移動先は、最初から対象外とされています。
- 管理画面の「ドメイン」に接続しているストア自身のドメインとサブドメイン
- チェックアウト、顧客アカウント、Shop PayなどShopifyのページ
- Facebook、Instagram、TikTok、YouTubeなどの主要なSNS
- メールアドレス・電話番号のリンク、ブラウザの「戻る」「進む」
一方で、自社で持っていてもストアに接続していないドメインは、確認の対象になりうると明記されています。また、ヘルプセンターによると、現時点ではストア側でこの表示を止めたり、特定のサイトを除外したりする設定はありません。
EC事業者への影響
10月には、アプリ経由で買い物客が偽の決済画面へ誘導される事案も公表されました(関連の解説)。お客様にとっては安全性が上がる一方、ストアの導線によっては思わぬところで確認が出る可能性があります。
- 複数のストアやドメインを持つ事業者:国・ブランド別に別のShopifyストアを運営し、ストア切り替えのリンクを置いている場合や、コーポレートサイト・ブランドサイトを別ドメインで持っている場合は、確認が出ないか見ておく必要があります。
- 外部サービスにつないでいるストア:予約システム、外部ブログ、モール店舗、採用ページなどへのリンクが対象です。10月23日以降は大半がそのまま移動できるはずですが、移動先が疑わしいと判断されると、お客様が途中で離脱するおそれがあります。
- アプリやテーマのカスタマイズが多いストア:カートや決済ボタンを押したときに外部サイト名の確認が出る場合は、アプリやテーマのコードが書き換えられている可能性があります。この確認は、不正な改ざんに気づくきっかけにもなります。
今やるべきこと
- ヘッダー・フッターのメニュー、バナー、商品説明の中の外部リンクを洗い出し、実際にクリックして確認が出ないか試す
- 自社の別ドメイン(ブランドサイトや特設ページなど)のうち、ストアに接続できるものは管理画面の「ドメイン」に接続することを検討する
- カートから決済ボタンまでを押し、ストア外のサイト名が表示されないか、PC・スマホの両方で確かめる
- お客様から「別のサイトに移動すると出た」と連絡があったときに、見ていたページ・押したボタン・表示されたサイト名・画面のスクリーンショットを聞き取れるよう、問い合わせ対応の手順を決めておく
- 見覚えのないサイト名が出た場合は、最近入れたり更新したりしたアプリとテーマのコードを確認し、Shopifyサポートに連絡する