【解説】Shopifyで価格の切り替えを予約可能に
セールの準備と検証がしやすく

Shopifyは2026年10月23日、公式の変更履歴(Changelog)で、ストア画面の変更を予約・検証できる「Rollouts(ロールアウト)」がカタログの変更にも対応したと発表しました。マーケットごとの価格や販売する商品を、あらかじめ用意したカタログに指定の日時で切り替えられます。同じ週には、在庫の棚卸し機能(10月20日)と、チェックアウトの支払い方法の新しい見た目(10月22日)も案内されています。
何が変わる?
Rolloutsは、テーマやチェックアウトの変更を指定の日時に公開したり、一部のお客様だけに見せて効果を比べたりする機能です。管理画面の「マーケット」>「ロールアウト」から作成します。今回、ここにカタログが加わりました。
- カタログの切り替えを予約:作成済みのカタログを、指定の日時に有効化・無効化・入れ替えできます
- 期間限定の切り替え:「イベント」型にすると、終了日時に元の状態へ自動で戻ります
- テーマ・チェックアウト・割引とまとめて公開:セール用のバナーやテーマの変更、割引の有効化と、価格の切り替えを同じ時刻にそろえられます
- カタログ同士の比較(エクスペリメント):通常価格のカタログとセール価格のカタログを、訪問者を分けて比べられます。ヘルプセンターによると、エクスペリメントはGrowプラン以上が対象です
対象はマーケット用のカタログで、B2Bの会社向けカタログやアーカイブ済みのカタログは選べません。カタログや割引は、ロールアウトに追加する前に作っておく必要があります。また、表示する人の割合を100%未満にすると、広告や商品フィードの価格と一部のお客様が見る価格がずれることがある、と注意書きがあります。
同じ週のほかの変更は次のとおりです。
- 在庫の棚卸し(10月20日):管理画面で棚卸しを作成・予定し、スタッフに割り当てられます。バーコード読み取りや手入力で数え、帳簿との差を確認・承認してから在庫数に反映します。POSからも入力でき、数える人と承認する人の権限を分けられます
- 支払い方法のタイル表示(10月22日):支払い方法が4つ以下など一定の条件を満たすチェックアウトでは、支払い方法がコンパクトなタイル状に並びます。条件に当てはまらない場合は従来の一覧表示のままです
EC事業者への影響
- セールを頻繁に行うストア:これまでは開始時刻に手作業で価格を変えるか、アプリに頼る必要がありました。ブラックフライデーや年末のセールを、カタログとテーマを事前に作り、時刻を予約して迎えられます。終了時に自動で戻せるので、価格の戻し忘れも防げます
- 価格の見せ方を検証したいD2C:エクスペリメントを使えば、値引き率や販売商品の違いを売上で比べられます。ただし、同じ商品が人によって違う価格に見えるため、表示とお問い合わせの対応方針は決めておく必要があります
- Google ショッピングなどに商品を出しているストア:フィードの価格とストアの価格がずれると、広告の審査やお客様の不信につながります。切り替えの時刻とフィード更新の関係を確認しておきましょう
- 実店舗や倉庫を持つストア:棚卸しを管理画面で完結でき、誰がいつ数えたかも残ります。表計算ソフトでの集計や、数え間違いの一括上書きを減らせます
今やるべきこと
- 管理画面の「マーケット」>「ロールアウト」が表示されるか、自社のプランで確認する
- 11月のセールで使う価格を、通常とは別のカタログとして先に作っておく
- 本番前に小さなセールで予約と自動終了を試し、価格・在庫・割引が想定どおりに切り替わるか確かめる
- 商品フィードや広告の価格が、切り替え後のストア価格と一致するかを確認する
- 支払い方法の並び方が変わっていないか、スマホでチェックアウト画面を見ておく