microCMSとは?料金・使い方と自社サイトで使ってわかったこと

「microCMSはWordPressと何が違うのか」「料金はいくらで、どう使うのか」——ヘッドレスCMSを検討している方に向けて、microCMSの特徴と料金、使い方をまとめます。Ruskaは自社のコーポレートサイト(このサイト)をmicroCMSで運用しています。実際に使ってわかったことも、あわせてお伝えします。
結論:microCMSは、記事の管理と表示を分けて作る日本製のヘッドレスCMS
microCMSは、記事やお知らせなどのコンテンツを管理画面で入力し、API(データの受け渡し口)で配信するCMSです。サイトの見た目はCMSとは別に作るため、デザインの自由度が高く、表示の速さやセキュリティの面でも有利です。管理画面は日本語で、エンジニアでない担当者も更新できます。
一方で、テーマを選べばサイトが完成するWordPressとは違い、表示の部分は制作会社やエンジニアが作る必要があります。
WordPressとの違い
観点 | WordPress | microCMS |
|---|---|---|
仕組み | 管理画面と表示が一体 | 管理画面(microCMS)と表示(自社で作るサイト)が別 |
サーバーの管理 | 自社でサーバーを用意し、本体やプラグインを更新する | 管理画面はmicroCMSが提供。サーバーの更新作業は不要 |
デザイン | テーマをもとに作る | 自由に作れる(表示部分を一から作る) |
配信先 | 主にそのWebサイト | Webサイト、アプリなど複数に配信できる |
microCMSの料金
料金はサービス(サイト)ごとにかかります。主なプランは次のとおりです(出典:microCMS 料金プラン、2025年6月10日改定の料金、税抜)。
プラン | 月額 | 主な上限 |
|---|---|---|
Hobby | 0円 | メンバー3人、API 5個、データ転送量20GB/月、コンテンツ1万件 |
Team | 4,900円〜 | メンバー3人(追加1人1,200円)、API 10個、転送量200GB/月 |
Business | 75,000円〜 | メンバー20人、API 30個、転送量1TB/月。権限管理や複数環境など |
Enterprise | 見積もり | SLA、監査ログ、SSOなど |
無料のHobbyプランは、データ転送量の上限を超えるとその月はAPIが止まります。会社のサイトで使う場合は、アクセスの見込みから転送量を見積もってプランを選びましょう。サイトの制作費は、microCMSの利用料とは別にかかります。
microCMSの使い方:サイトができるまでの流れ
- APIを作る:「ブログ」「お知らせ」「事例」など、コンテンツの種類ごとにAPIを作り、タイトル・本文・カテゴリなどの入力欄を決めます。
- 表示部分を作る:サイトのデザインを作り、APIからコンテンツを取得して表示する仕組みを作ります。
- 画面プレビューを設定する:下書きの記事を、公開前に実際のサイトの見た目で確認できるようにします。
- 入稿・公開する:担当者が管理画面で記事を書き、下書きを確認してから公開します。
Ruskaの自社サイトで使ってわかったこと
このサイトは、microCMSで管理しているブログ・事例・お知らせ・セミナー・お役立ち資料を、Cloudflare Pagesで配信しています。運用してわかったことは次の3つです。
1. 記事のページは、サーバー側で本文まで組み立てる
ブラウザ側のJavaScriptだけで記事を読み込む作りにすると、検索エンジンが本文を読み取れないことがあります。Ruskaのサイトでは、記事のページをサーバー側で本文まで組み立ててから返すようにし、タイトルや説明文、構造化データも記事ごとに出しています。
2. APIの取得先を検索エンジンから見えるようにしておく
Ruskaのサイトでは、robots.txtでAPIの取得先へのクロールを止めていた時期に、Googleが記事を「内容のないページ(ソフト404)」と判断し、検索での表示が大きく減りました。取得先へのクロールを許可して解消しています。ヘッドレスCMSでサイトを作るときは、検索エンジンがページを描画するときに必要なファイルやAPIを、robots.txtで止めていないか確認しましょう。
3. 画面プレビューで、公開前に確認する流れを作る
microCMSの画面プレビュー機能を使うと、下書きを実際のサイトの見た目で確認できます。Ruskaのサイトでは、下書きのプレビューのページは検索エンジンに載らないようにしたうえで、担当者が見た目を確認してから公開しています。
どんなサイトに向いている?
- ブログやお知らせなど、更新が多いコーポレートサイト・オウンドメディア
- デザインにこだわりたいブランドサイト
- Webサイトとアプリなど、複数の場所に同じコンテンツを出したいサービス
反対に、ほとんど更新しない小規模なサイトでは、CMS自体が不要な場合もあります。
注意点:会員向けの出し分けはCMSの外で作る
microCMSの権限管理は、管理画面で編集する人のためのものです。会員だけに見せるページなど、サイトを見る人ごとの出し分けは、ログインの仕組みをCMSの外に作る必要があります。
よくある質問
WordPressとどちらがよいですか?
テーマやプラグインで手早く作りたいならWordPress、デザインや表示の速さ、セキュリティを重視するならmicroCMSが向いています。サーバーの更新作業を社内で続けられるかも判断の材料になります。
エンジニアでなくても更新できますか?
できます。管理画面は日本語で、記事の入力はブログサービスに近い操作です。表示部分の改修にはエンジニアが必要です。
今のサイトからmicroCMSに移せますか?
移せます。記事のデータをmicroCMSに移し、旧URLから新URLへ転送(301リダイレクト)を設定することで、検索順位への影響を抑えられます。Ruskaの自社サイトも、旧サイトのURLを新しいURLへ転送して移行しました。
microCMSでのサイト制作はRuskaにご相談ください
株式会社Ruskaは、自社サイトでmicroCMSを運用している経験をもとに、APIの設計から表示部分の制作、画面プレビューの設定、公開後の運用まで担当します。
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