2026.10.21 WED / EC WEB MAGAZINE運営:株式会社Ruska

LOT › Shopify › 記事

EC-CUBEからShopifyへの乗り換え方|移行の進め方と食品D2Cの実例

「EC-CUBEのサイトを少し直すだけでも費用がかかる」「デザインも古くなってきた」——EC-CUBEで運用しているお店から、Shopifyへの乗り換えのご相談をいただくことがあります。この記事では、EC-CUBEとShopifyの運用面での違いと、実際にEC-CUBEからShopifyへ移行した食品D2Cブランドの例をもとに、乗り換えの進め方をまとめます。

結論:改修のたびに開発費がかかっているなら、乗り換えを検討する価値がある

EC-CUBEは自由度の高いカートですが、機能を追加・変更するたびに開発が必要になりやすく、その都度費用がかかります。Shopifyは、多くの機能をアプリの導入で追加できるため、改修のたびに開発する必要がありません。運用コストを下げたい、デザインを新しくしたいという場合は、乗り換えが有力な選択肢になります。

運用面で見たEC-CUBEとShopifyの違い

観点

EC-CUBE

Shopify

提供のかたち

オープンソース。自社でサーバーを用意して設置する

クラウド型のサービス。サーバーの用意は不要

機能の追加・変更

基本的には開発(プラグインや独自の改修)

アプリの導入で済むことが多い

セキュリティの更新

自社または制作会社で更新を適用する

Shopify側で行われる

デザイン

自由に作り込める

テーマをもとに、必要に応じてカスタマイズする

EC-CUBEの公式サイトでは、最新版の利用を案内したうえで、最新版以外を使う場合は公開されている脆弱性の一覧を確認し、修正するよう求めています。自社サーバーで運用する以上、こうした更新を追いかける手間と費用も運用コストに含まれます。(出典:EC-CUBE ダウンロード、2026年10月時点)

実例:THE ROAST BEEF 公式オンラインストア

Ruskaでは、食品D2Cブランド「THE ROAST BEEF」の公式オンラインストアを、EC-CUBEからShopifyへ移行しました。

乗り換えの目的

  • 運用コストの削減:EC-CUBEでは、サイトを改修するたびに基本的に開発が必要で、その都度開発費がかかっていました。Shopifyであれば、アプリの導入だけで完了する改修も多くあります。
  • デザインのリニューアル:移行に合わせて、ブランドの魅力が伝わるデザインに作り直しました。

その後

移行後、ECサイトは毎年成長を続け、事業が軌道に乗りました。Ruskaは移行後もクリスマス商戦の運用支援やキャンペーンLPの制作などで、継続してご支援しています。

→ 事例:THE ROAST BEEF 公式オンラインストア リニューアル

移せるもの・慎重に移すもの

Ruskaでは、移行の前にデータと機能の移し方を設計します。事前に設計しておけば、商品・会員・注文などのデータは基本的にすべて移行できます。そのうえで、特に気をつけているのが次の2つです。

  • 定期購入:かなり慎重に移行する必要があります。次回のお届け日・周期・価格・決済の情報がずれると、お客様に直接影響するためです。
  • 会員のパスワード:EC-CUBEとShopifyではプラットフォームが異なるため、パスワードは引き継げません。お客様にパスワードの再登録をお願いする形になるので、移行前後のご案内を用意しておくことが大切です。

乗り換えが向いているお店・慎重に考えたいお店

向いているお店

  • 改修のたびに開発費がかかり、運用コストを下げたい
  • 必要な機能が、Shopifyの標準機能やアプリでまかなえる
  • デザインを新しくして、ブランドの見せ方を変えたい

慎重に考えたいお店

  • EC-CUBE上で独自の機能を大きく作り込んでいて、アプリでは代わりがきかない(Shopifyでも独自開発が必要になり、費用がかかります)
  • 定期購入の契約数が多い(移行の計画と検証に時間をかける必要があります)

今の機能を一覧にして、「Shopifyの標準機能で足りる」「アプリで足りる」「開発が必要」に分けてみると、乗り換えの費用と効果が見えてきます。

移行の進め方

  1. 現状の棚卸し:商品数、会員数、定期購入の契約数、使っている機能・プラグイン、外部ツール、決済・配送の設定を一覧にします。
  2. 移行の設計:今の機能をShopifyの標準機能・アプリ・独自開発に振り分け、データの移し方を決めます。
  3. Shopifyでの構築:テーマをもとにデザインを作り、商品・会員などのデータを移します。
  4. URLの転送:旧サイトのURLから新しいURLへの転送(301リダイレクト)を設定し、検索順位への影響を抑えます。
  5. テストと切り替え:注文・決済・定期購入の流れを確認してから公開を切り替え、会員の方へパスワード再登録のご案内を送ります。

定期購入やクレジットカード情報の引き継ぎで気をつける点は、「ecforce・Shopifyの移行手順は?定期・会員の注意点」で詳しく解説しています。

よくある質問

EC-CUBEの会員のパスワードは引き継げますか?

プラットフォームが異なるため、引き継げません。会員情報は移したうえで、お客様にパスワードの再登録をお願いする形になります。

EC-CUBEのデザインは、そのままShopifyに移せますか?

EC-CUBEとShopifyではデザインの仕組みが異なるため、そのまま移すことはできません。Shopifyのテーマをもとに作り直します。デザインを新しくするよい機会にもなります。

移行にはどのくらいの期間がかかりますか?

要件によって大きく異なります。1〜2か月で済むケースもあれば、会員データや定期購入の引き継ぎ、外部システムとの連携があり、それ以上かかるケースもあります。

移行の費用はどのくらいですか?

移すデータの量と、作り直す機能・デザインの範囲で変わります。Ruskaでの構築・移行の費用は、規模に応じて100万〜300万円、300万〜700万円、700万円〜が目安です。無料でご相談・お見積もりをいたします。

EC-CUBEからの乗り換えはRuskaにご相談ください

株式会社Ruskaは、Shopify Partnersとして、EC-CUBEをはじめとする他のカートからの移行を支援しています。乗り換えるべきかどうかの判断から、移行の設計、公開後の運用まで一貫して担当します。

→ Shopify構築/Shopifyのセキュリティは安全?二段階認証など店舗側で必ずやる設定

#D2C#リニューアル