【解説】ecforce10月アップデート
商品別割引と定期受注CSVで運用が変わる

ecforceが2026年10月21日、10月分のリリース情報(vol.110)を公開しました。キャンペーンの商品別割引、配送予定日を基準にしたキャンペーン、顧客ごとのクーポン有効期限、定期受注だけを作れるCSVインポート、GMOペイメントゲートウェイの口座直結決済など、15項目の追加・変更があります。リリース日時は契約アカウントごとに異なり、別途届くリリースメールで確認する形です。
何が変わる?
実務への影響が大きいのは、次の6つです。
- キャンペーンの商品別割引(オプション):1つのキャンペーンの中で、商品ごとに割引額・割引率を変えられるようになりました。表示価格・カート・注文確認・受注金額まで反映されます。
- 配送予定日で適用するキャンペーン(オプション):判定の基準を「受注日」か「配送予定日」から選べます。お届け日基準のギフト施策などに使えます。
- 顧客限定クーポンの顧客ごとの有効期限:同じクーポンコードのまま、付与日からの日数で顧客ごとに期限を持たせられます。
- 定期受注だけを作成できるCSVインポート:既存の顧客に対して、定期受注だけを一括で作成できます。
- ポイント付与で「利用ポイントを含めない」設定:ポイントで払った分を付与の計算から外せます。既定は従来どおり「含める」です。
- GMOペイメントゲートウェイの口座直結決済(オプション):定期購入の2回目以降も、登録した銀行口座から自動で決済できます。
このほか、受注系CSVへの「定期受注の作成日」の追加、受注検索の「顧客ステータス」条件、GMO後払いからクレジットカードへの切り替え導線なども入っています。
EC事業者への影響
セール・キャンペーンの組み方
これまで「商品ごとに割引率を変える」には、キャンペーンを複数に分けるのが一般的でした。商品別割引を使えば1本にまとめられ、管理の手間と設定ミスを減らせます。ただし、個別設定では対象の指定方法が商品コード・商品ラベル・商品カテゴリーのいずれか1つに限られ、「すべての商品」や除外設定は使えません。ポイント付与・ノベルティ・送料無料は、従来どおりキャンペーン単位の設定です。
配送予定日基準のキャンペーンは表示に注意
配送予定日を基準にしたキャンペーンは、カート画面やLP・商品一覧の価格には反映されず、注文確認画面から適用されます。お客様から見ると、カートと確認画面で金額が変わることになるため、LPやカートの近くに「お届け日によって割引が適用されます」といった説明を入れておくのが安全です。
定期通販の分析とデータ整備
受注CSVに「定期受注の作成日」が出せるようになったことで、何回目の注文が、いつ始まった定期契約に属するのかを集計しやすくなります。継続率やLTVの分析を表計算ソフトで行っている店舗には、地味ですが効く変更です。新しい項目は既存のCSV設定に自動では入らないため、「CSV管理」で追加が必要です。
ポイントの原価
「利用ポイントを含めない」に切り替えると、ポイントで支払った分にはポイントが付かなくなります。公式の例では、小計1,000円・利用200ポイント・付与率1%のとき、付与は10ポイントから8ポイントになります。ポイントの利用率が高い店舗ほど、付与コストに差が出ます。
今やるべきこと
- 届いたリリースメールで、自社アカウントのリリース日時を確認する
- 年末のセールで商品別割引を使うかを決め、使う場合はオプションの利用を問い合わせる
- 定期通販の分析に使っているCSVに「定期受注の作成日」を追加する
- ポイント付与の計算方法(利用ポイントを含めるか)を、原価と顧客への見え方の両面で見直す
- テーマを独自に改修している場合は、最新のテーマテンプレート(バージョン1.30.4)との差分を確認する
ecforceの基本的な仕組みや費用は、ecforceとは?特徴・費用・メリット、ecforceの費用は?でまとめています。